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真珠の種類と特性

   ↑  2009/07/03 (金)  カテゴリー: 宝石|豆知識
今回は真珠の種類と特性についてご紹介したいと思います。

【アコヤガイ(アコヤ)真珠】
  アコヤガイはインド、西太平洋に広く分布するベニコチョウガイの日本名です。大きさは約10㎝で、他の養殖母貝に比べて小型です。

  アコヤ真珠は日本では愛媛、三重、九州を中心に養殖されています。サイズは2~10㎜くらいで10㎜以上のものは極端に少なくなります。形は丸、セミラウンド、セミバロック、バロックなどです。真珠層の厚さは『巻き』と呼ばれ、耐久性を考慮すると0.3㎜以上の巻が必要でしょう。アコヤ真珠には他の真珠にない独特の色、つやがありますが、これは厚さが0.2から0.4ミクロンという極めて薄いアラゴナイトと呼ばれる炭酸カルシュウム結晶とコンキオリン硬蛋白の積層構造に由来するものです。

  アコヤ真珠は他の真珠に比べて巻が薄いので、真円に近い美しい球形が多いといわれます。四季のある日本の海で育つアコヤ真珠は、水温が低くなる冬場になると、薄くて大きなカルシュウム結晶が真珠の表面を覆うため、色やテリがいいのが特徴です。


【白蝶貝(白蝶)真珠】
  白蝶貝(シロチョウガイ)は奄美大島以南の赤道を中心にインド洋、西太平洋に生息しています。シロチョウガイは真珠層縁が銀白色のものと黄色のものがあり、それぞれ『シルバーリップ』、『ゴールドリップ』と呼ばれ、この違いが養殖される真珠の色に大きく影響します。通常シロチョウガイから産出される真珠は『南洋珠』とも呼ばれます。

  白蝶真珠の最大の魅力は、その大きさで、アコヤ真珠に無い14~20㎜のような大粒の真珠は、迫力があります。形も丸以外にセミラウンド、ボタン、ドロップ、バロック、ペアー、オーバルなど種類が多いです。色についてはホワイトシルバー系から黄色系で、グレー系のものもあります。

  シロチョウ真珠は、大ぶりなシロチョウカイ貝から採れるため、アコヤ真珠よりも大粒で、さらに、暖かい海で育つため、光に透かしても核が見えないほど巻が厚いのが特徴です。色は大きくシルバー系とゴールド系に分けられ、中でも『茶金』と呼ばれる深みのあるゴールドカラーは珍重されます。重厚で格調高いテリと澄んだ色彩を持つものが良質です。


【黒蝶貝(黒蝶)真珠】
  黒蝶貝・クロチョウガイはアコヤガイ、シロチョウガイと同じウグイスガイ科の二枚貝で、赤道を中心とする南北約30度以内の暖かい海域に生息し、生息最適水温は24~29℃位で、18℃以下では成長が止まり、11~12℃になると死ぬとされます。

  クロチョウ真珠は一般に『黒真珠』と呼ばれ、一部小さいものもありますが、シロチョウ真珠同様にサイズが10㎜以上と大きく、このサイズの大きさに加えてもう一つの特色は、その色です。「黒真珠」の名のとおり良質珠は濃い黒色をしており、とくに「ピーコックカラー」と呼ばれるグリーンブラック系のものが最も好まれます。形については、丸いものからセミラウンド、バロックまで多彩ですが、他の真珠に比べてサークル系のものが多いのが特徴です。

  クロチョウ真珠は0.8㎜以上の厚巻きが主流で、赤、青、黄色系の3つの色素が混じりあい、さらに光の反射、拡張などによって神秘的な光を放ちます。落ち着きのあるダークカラーに、鮮やかな虹色の輝きを秘めた魅惑的な真珠です。


【淡水真珠】
  淡水真珠は、川や池に生息する貝を母貝にしています。欧米や日本でも生産されていますが、現在ほとんどが、中国揚子江流域で養殖されています。

  80年代までは、カラス貝を用いた養殖が多く行われていましたが、カラス貝から取れる真珠は、サイズが小さくシワが多いため、90年代以降は、ヒレイケチョウ貝を使うことでシワが少なくテリや色目の美しいものが採取できるようになりました。また、8㎜以上のサイズや、球形率のよいものも作れるようになってきてます。

  淡水真珠は、無核のものが多いため、海洋産真珠に比べ軽く、3~10㎜程度と大きさに幅があるので、大小の組み合わせによって個性的なデザインを楽しめます。


【マベ真珠】
  マベは熱帯海域に広く分布する大型の2枚貝です。アコヤガイに比べて大量に生息せず、やや深いところに多くみられます。このマベ貝から取れる真珠をマベ真珠といいます。マベは構造上、真円真珠を作るのが難しく、半円真珠が主流です。

  マベ真珠を最も特徴づけるのは、やはりその美しい虹色の光沢でしょう。マベ以外でもシロチョウガイ、クロチョウガイ、アワビ、淡水貝を使用してマベと同じ方法で半形真珠が作られ、こうしたものも、しばしば「マベ」と呼ばれています。

  しかしマベ以外の半形真珠は、一般にマベより品質が劣るものが多く、マベとは厳密に区別されなくてはならないと思います。


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